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2026.05.11

どうして日本からGAFAMは生まれないのか

こんにちは、アヴァンティのKRです。

またまた出遅れている気がしますが、2027年4月1日入社の新卒採用が大詰めを迎えています。
新卒採用というと、とあることを思い出して気持ちがクサクサするのですが、もう時効だと思うのでブログに書いてスッキリしようと思います。

数年前の話です。
アヴァンティが新卒採用の求人を出している求人サイトの担当者が(うちに学生の応募がまったくない事に心を傷めたのか)「専門学校を訪問する予定があるので、一緒に就職担当の方を尋ねませんか?」と言ってきました。
訪問先は都内にある生徒数300人くらいの専門学校だったのですが、なんというか話を聞いて絶望しかなかったです。

サーバやネットワークなどのITインフラの設計、構築、運用を専業にしている会社です
みんなITと言えばプログラムという印象が強く、そもそもインフラの仕事に興味や関心を持つ学生さんがまずいないように感じています
インフラの仕事といってもプログラムの知識がまったく不要な訳ではなく、むしろプログラムの知見があった上でインフラの仕事をする方が質の高い仕事ができると思っています

新卒採用者が就職してすぐに仕事ができるとは思っていないので、採用後には時間をかけて育成をおこなっています
うちの会社の社長も専門学校卒で学校ではネットワークを専攻していましたが、学生時代に勉強した内容では仕事をするにはまったく足りなかったと言っています
最初の2ヶ月はビジネスマナーやIT基礎、開発工程演習などの外部の研修を受講してもらい、その次は自社でネットワークやサーバ、プログラムの研修を4ヶ月くらい受講してもらいます
ネットワークの研修は社長が直々に2ヶ月くらいかけてみっちり教え込んでいます
サーバをやるか、ネットワークをやるかは研修の中で本人の適性を見つつ決めていくことになります

実際に現場に入って仕事を担当してもらうまでには概ね1年くらいかかります
最初からスキルレベルが高いような人で半年、立ち上がりに時間がかかる人だと2年くらいかかることもありますね
仕事は毎日決まった所で決まったことをやるという感じではないです
仕事としてやらなければならないこと、やるべきことがハッキリしているので、やることをさっさとやって早々に仕事を終わらせるという感じで、半日で仕事を切り上げている社員もいます
うちの会社は公私共に充実した生活を送るということを目指しています

という、うちの会社の説明をしたのですが、それに対する専門学校の就職担当教官の回答が以下のようなものでした。

会社の特徴を聞いて学生に推せるかを判断するが、聞いた限りでは学生に推せそうにない

今の若い子はほとんど自己管理ができないから、緩い環境だとやっていけない
今の学生への教育はこれをやりなさい、次はこれをやりなさいとすべて決められていて、自分で何かを考えて判断するようなことは一切ない
決められたカリキュラムを熟し、これをやればこの時までにこれができるようになるといった具合にすべて管理されていて、学生は用意されて管理されているのが当然で当たり前のことだと思っている
今の若い子は自由時間を与えられても何をすれば良いか判らずフリーズするだけだ

今の若い子は同年代の人間としか付き合ってきていないので、歳の離れた年代の人間とコミュニケーションをとる機会がない
社長が直々に研修をやると言われても、それは学生が委縮するだけであり、学生にとっては何の魅力もなく会社のウリにはならない
今の若い子は緊張して偉い人と話なんてできない

今の若い子は仕事はするが同時に休みたいとも思っており、休みたいと思いつつも成長もしたいと思っている
また、会社の役に立ちたいという意識は強いので、新卒がすぐに仕事ができると思っていない、などと言われると心を折られることになる
冷たい会社だと感じるだろうし、入社して1年も勉強続きで仕事をやらせてもらえないとなると、自分が会社の役に立っている、成長していると感じられず、すぐに会社を辞めてしまうだろう

今の若い子はとにかくきっちりやるべきことを決めてあげないと自分から動くことができない
急なスケジュール変更があったりするとそれに対応できずにフリーズする
そして、どうすれば良いか判らないといったことをこちらに伝えることなくフリーズしたままになる
なので、そういう若い子はほとんどが人材系の派遣会社に就職する
派遣会社は研修のカリキュラムがきっちりと決まっており、いつまでに何をどう勉強し、いつまでに何ができるようになり、どういう仕事に就くという育成計画がきっちり定められている
専属の担当者が付いて、仕事にしろ教育にしろすべてを管理してくれる
若い子たちは何も考えずにそれに身を委ねれば、自分がいつどういった姿になるのかが容易に想像できるし、役に立っている、成長しているという実感を持つことができる
若い子たちにとってはそういう環境が理想的だと言える

聞いている限りは貴社の環境は自己管理を求める緩い環境のように感じられる
今の若い子からすると「ゆるブラック」でしかなく、若い子には合っておらず良い環境だとは思えない

そもそも、学生は自宅に近いからという理由で学校を選んでいる
そういう考え方だから、就職先も自宅に近い会社を選ぶ
わざわざ都内から海老名のような遠い所にある会社に就職したいという学生などいない

だそうです。

よくある勘違いですけれども、緩い零細企業が20年も続いたりしないと思いますけどね。

もしかして、喧嘩売られてる?

という話は置いておき、専門学校だから「学生を就職させればそれで終わり」という事なのかもしれませんが、この学校では思考力の無い奴隷を育成しているんですかね?
そういう人材を欲する会社もあるとは思いますけれども、もうちょっと教育内容を考えた方が良いんじゃないでしょうか。
学校のレベルが低いというか、そういう層の人材供給を担ってわざとやっているのだろうとは思うのですが、何れにしてもロクなもんじゃないですね。

ちょっと、今の若い人を馬鹿にし過ぎじゃない??

とか思ってしまいました。
他の専門学校はまた違うとは思いますが、この学校への訪問はただただ時間の無駄でしかありませんでした。

今はまったく聞かなくなりましたが、少し前は「何故、日本からGAFAMのような企業が誕生しないのか?」という話がよく取り上げられていましたけれども、こういう話を聞くと「日本でGAFAMなんて生まれるはずがないわ」と納得できてしまいます。
酷い言い方ですけれども「思考力のない学生を生産して出荷している」訳ですから、そういった学校の出身者が独創的で創造的なサービスを考え出したりすることはないですよね。
まぁ、そういう人材の育成は大手の専門学校や大学の出番ということで、こういう中小の専門学校が担う事ではない、という棲み分けなんでしょうけれども。

私も専門学校卒ですけれども、ここまで「思考力なんて要らないんです」という感じではなかったけどなぁ。
この学校の考える「教育」って何なんでしょうね。
教育機関なんだから、教育ということにもう少しプライドを持ってもらいたいものです。

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